役員運転手としての基本

お客様にとっては、仕事に向かう車の中も正に仕事場であり、一方仕事を終えたあとは、寛ぎの場となります。
役員運転手に求められることは、状況に応じて、お客様の気持ちに寄り添い、今何を望んでいらっしゃるかを把握し対応することで、心身ともに安心して任せられる存在となることです。
役員の方々は、責任ある立場で、常に緊張を強いられています。時には気持ちがイライラすることもあります。普段なら喜んでいただけることも鬱陶しく思われることがあるので、敏感に空気を読み、対応することが必要になります。
「気配りと豊かな感性」をもって接することが、よい運転手として評価され、信頼を得るうえで大事な心得となります。

安全運行とゆとりある運行計画

運転手の仕事は、常に安全運行を求められます。常に大切なお客様をお乗せしているという緊張感を持ち「安全第一」で運転しなければなりません。安全運転には、ゆとりある運行計画が不可欠です。また、ゆとりある運転は、お客様にも寛いだ気分で乗っていただくことができます。出発地から目的地までの時間を上手に読むのは、運転手の重要な役割です。スケジュールが立て込んでいてタイトな時間での移動が求められることもありますが、地図で確認し、交通状況をチェックして、無理・も無駄のない計画を立てて、常にゆとりある運行を心がけることが必要です。

守秘義務

役員の方々は、車の中でも仕事の話をされます。役員車の車内は、重要な企業情報やセンシティブな人事情報も話し合われる「動く役員室」となるのです。また、極めてプライベートな話をされる場合もあります。
 運転手として、安全運行と同様に重要なのが「守秘義務」。車中で見聞きしたことは、一切他に漏らしてはいけません。つい気を抜いて話してしまったことで、お客様からの信用を失い専属運転手が交代になってしまったり、契約そのものが解約されたりといった事態にもなり得ます。秘密を守ることは、役員運転手としての大切な義務なのです。

お客様の気持ちに寄り添う姿勢

役員運転手に求められることは、状況に応じてお客様の気持ちに寄り添い、今何を望んでいらっしゃるかを把握し対応することで、心身ともに安心して任せられる存在となることです。しかしながら、運転手から不必要に話しかけたりすることは厳禁です。あくまでも影の存在として、お客様に静かで快適な空間を提供します。役員の方々は、常に責任ある立場でお仕事をされており、場合によっては厳しい言葉を投げかけられることもあるかもしれません。お客様の気持ちを理解し接することが信頼を得るうえで大切な心得となり、運転手としての評価につながっていきます。